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まごころ学園 施設長だより 一点素心

卒業おめでとう ... 私からの贈る言葉です

 

今日、見附市立見附養護学校で卒業式が行われ、出席をしてきました。卒業証書の授与式では、小学部と中学部で卒業を迎える9名の卒業生が、小山校長先生から手渡される卒業証書をしっかりと受け取り笑顔で応えていました。
また、今般の東北関東大震災による原発事故により被災地から400名ほどの家族が見附市に避難され、その家族の子どもたちの受け入れのために大変に忙しい最中に、ご出席された神林教育長さんからこころ温まるお祝いの言葉をいただきました。
最後に、在校生ひとりひとりが9名の卒業生に一生懸命にお祝いの言葉を送りました。そのひとつひとつのお祝いの言葉に、卒業生が、いいままで頑張ってきたこと、できるようになったこと、今までの楽しかった思い出やこれからの抱負を語ってくれました。
大変こころ温まる、喜びに満ちた卒業式でした。まごころ学園に籍を置く卒業生も在校生も、とてもしっかりと頑張りました。
卒業を迎えた9名の皆さんへ、私からの贈る言葉です。
 
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見附市立見附養護学校の小学部と中学部の卒業を迎える9名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族の皆様にも心からお祝いを申し上げます。
 
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皆さんの活動をいつも学校だよりで拝見させていただいております。10月には、『きらっとONステージ』を見せていただきました。小学部の皆さんの打楽器演奏では、リズミカルな演奏を楽しませてもらいました。中学部の「行ってきました。修学旅行IN東京!」では、外山さんのガイドで、皆さんがそれぞれのキャラクターに扮して、ジブリ美術館や東京ディズニーランド、そして上野動物園と、案内をしていただいて、見ているだけで、一緒に旅行をしている気分になりました。
また、先日、「PTAだより」に特集されていた、卒業を迎えるお子さんに寄せられた、ご家族の温かなメッセージを読ませていただきました。
皆さんが過ごされた6年、あるいは、3年間、ご家族の温かな愛情に見守られ、先生方やたくさんの地域の方に支えられ、体も心も、ひとまわりもふたまわりも大きくなりましたね。
楽しかったこと、頑張ったこと、ちょっぴり辛かったこと、たくさんの思い出があることと思います。
そして、今日、たくさんの方たちに囲まれて「おめでとう」と「ありがとう」の言葉をお互いにかけ合えることを とてもうれしく思います。
 
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東北地方で、二週間前に大きな地震と津波が起きて、たくさんの街を粉々に壊してしまいました。たくさんの人たちの尊いいのちが一瞬にして失われました。
もしかすると、今日、皆さんと同じように笑顔で「おめでとう」「ありがとう」という言葉が行き来していたかもしれません。でも、その場所にいるはずの卒業生や家族の方がいない卒業式を迎えていると聞き、とても心を痛めています。
皆さんが、笑顔で「おめでとう」「ありがとう」の言葉の輪に囲まれて、卒業式を迎えることができたことは、皆さんの頑張りと、先生方やご家族や地域の人たちのたくさんの支えがあったからこそと思います。
アイヌ語で、「ありがとう」を意味する「イヤイライケ」という言葉があります。アイヌの人たちは、春が来た時も、自然の恵みを収穫する時も、苦労をかけた人にも、手で相手の心を自分の中に取り込むような仕草をして「イヤイライケ」と言います。
アイヌの人たちは、厳しい自然の中で生活していましたから、自然も含めて、いろいろなものと繋がって生かされていることに感謝して「イヤイライケ」と言います。
皆さんも、たくさんの人たちのつながりや支えの中で成長しました。そして、これからも、たくさんの人たちのつながりの輪の中で未来に向かって歩んでいくことと思います。
 
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今、「共生社会」という言葉をよく耳にします。「共に生きる社会」、頭の中では分かっていても、どんなことなんだろうと少し首を傾げてしまいます。
「共生」の原点は、相手の心にそっと触れることから始まります。相手の心にそっと触れることで、お互いの心が開き、心と心がつながってきます。その時の接着剤が、今日、たくさんの人に言われた「おめでとう」だったり、それに対しての「ありがとう」だったり、あるいは、毎日の「こんにちは」や友だちを勇気づける「だいじょうぶ」の言葉です。
ですから、皆さんにも同じように、こころと言葉を伝えて欲しいと思います。こころと言葉を伝えるのは、声だけではありません。手の動きも、目の動きも、そして笑顔も、あらゆる仕草で伝えて欲しいと思います。
 
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新しいスタートラインに立った皆さんへ、これからも、たくさんの笑顔が、つながり重なり合うことを願い、お祝いの言葉とします。
本日はおめでとうございました。
 

  平成23年3月24日 園 長  金 安 良 則

2011/03/24 13:16

謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます

 このたびの東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆様、その家族の方々に、心からお見舞いを申し上げます。

 まだ、ご不安な状態が続いておられるかと存じますが、一日も早い復旧と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

2011/03/17 15:21

春よ来い

 

昨日は3月3日の桃の節句、明日は、二十四節気でいう啓蟄です。啓蟄は、大地が暖まり冬眠をしていた虫たちが穴から出てくる頃のことを指していいます。ようやく春の訪れです。
今冬は記録的な豪雪で、様々な雪による被害も報道され、大変にご苦労された方が多くいられた冬でもありました。2月も中旬を過ぎて、青空の日が続き、春の兆しも見え始め、身の丈ほどあった積雪も膝くらいの嵩になりましたが、ここにきて暫くぶりの真冬日に緩んだ体が強張ります。
新潟地方気象台が3月1日に発表した気象のまとめによると、2月の県内は、寒気の流入が弱く上越市で月間降水量が1922年の統計開始以来最少の123.5㎜となるなど、記録的な小雪だったらしい。
まごころ学園の所在地でもある長岡地域の気象データはというと、1月の降水量394.0㎜、日照時間は21.4時間、降雪の合計は363㎝の記録的な豪雪、2月は、降水量118.5㎜、日照時間は117時間、降雪の合計は46㎝とやはり記録的に近い小雪でした。
最近の気象状況では、「記録的」という言葉が、何か慣用語のように使われていて、記録的と言われても、あまりぴんときません。記録的な豪雪の裏側の首都圏では歴代2位タイの35日連続の乾燥注意報、昨年の記録的な猛暑や、真夏日に雹を降らしたゲリラ豪雨、県内を襲った竜巻、記憶に新しい平成16年の記録的な集中豪雨による中越地方の水害に、中越地震、記録的と言えないかもしれないけれど52年ぶりの新燃岳の爆発的な噴火などなど。
 
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昨年の5月のようにストーブのお世話になった記録的な低温注意報など、最近は気候の変化も大きく、時期外れに温かくなったり、寒さが戻ったりもします。昨年の春は、一度20度を上回ったかと思えば、その数日後には10度を下回ってしまい、農家の方も、芽を出した木々も、土手のフキノトウも、色とりどりに咲いたチューリップも戸惑いの春だったようです。
最近の異常気象は、国内ばかりでなく地球全体で起こっており、自然災害の増加と地球温暖化との関係に、ようやく世界が関心を示し始めました。昨年、地球の気候の大きな変動による生態系の影響が国際会議で協議されたことなども耳新しい話です。
世界的な話はともかくとして、地域で暮らす障害者にとっても、例年の雪国の交通や移動のことを考えると、その時の支援はどうなのか、とても心配になります。「障害者の地域生活を支える」ということは、障害者一人ひとりの足元の生活をしっかりと見澄ましながら「障害者の地域生活を保障する」ということだと思います。そのための生活基盤の整備をどのように進めるか、私たちの生活の周辺をもう一度、日々のお天気も含めて考えることも必要なことかと思います。
私たちが対処できそうな自然の変化でも、日々支援を必要とされている方たちにとっては負担が大きくなってしまいます。障害のある人たちの足元の生活が安心して営めるようになれば、施設を出て地域生活を始める「地域移行」も、自ら進んでいくように思えます。
 
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気温が緩んだ、先週の2月23日には、まごころ学園・まごころ寮を設置運営する一部事務組合の新潟県中越福祉事務組合の定例議会が開催されました。組合を組織する長岡市、見附市、三条市、加茂市、田上町の4市1町の首長さんと各市町議会選出の議員さんが出席されました。
一部事務組合というのは、耳慣れない組織かと思いますが、地方自治法の規定により市町村などの自治体が、単独でできない事業を共同で行うものです。小規模の市町村が、消防や清掃業務、病院、学校などの運営を共同で行う事例があります。
議会の主な内容は、当初予算や前年度の決算の審議、補正予算の審議、組織に係る規約、条例、規則などの制定と改正の審議などです。それぞれの市町村で開催される議会の内容のミニ版と考えてもらえれば分かりやすいかと思います。小さいながらも一つの地方公共団体ですから議事の流れは各市町村議会と同様です。
施設内には、組合の事務局が置かれ、施設での利用者支援に係る業務の他に事務局の業務も兼務して行っています。ですから、当初予算の編成や組織に係る規約、条例、規則などの法制執務も大切な業務のひとつです。
今回の定例議会の提出議件は、今年度の補正予算、次年度の当初予算と組織に係る条例改正などについてでした。特に当初予算は、各市町から信託された財源を適正に予算執行して、まごころ学園・まごころ寮の入所者の生活を支え、地域の社会資源として十分に活用できるような取り組みのための予算ですからとても重要な審議です。
 
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そんな重要な審議なのに「今まで質問があまりなかったのはおかしい」と、新しく議員になられた議員さんに、議会前のレクチャーの際にご指摘を受けました。もっと障害福祉を良くするために、まごころ学園・まごころ寮のことをもっと皆さんに知ってもらうために、議会を活性化すべきとのお話のあとに「私が先駆けで質問をさせてもらいます」の一言。
新米園長兼事務局長の身としては晴天の霹靂ほどの動揺が走りました。先例にはあまりなかったこととはいえ、江部次長ともども、これが良いきっかけになるのであればということで、早速、質問に対する答弁のための俄か準備を行いましたが、やはり、突然の質問への動揺は隠しきれず、おまけにことごとく質問の的が外れてしまい、たじたじで額に汗する答弁となってしまいました。
我ながら準備の無さと勉強不足を猛省することとなりました。「艱難汝を玉にする」ですかね。
それでも何か、その動揺とは裏腹に、これまで遠目で見ていた首長さんや議員さんとの距離が少し縮まったように思えました。それはそれで、さわやかさもありました。反省も多くあり、下手は下手なりの答弁でしたが、意見は素直に、行動は明朗に、それがなし得た一日でもありました。
 
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お互いが理解し合うということは、知り合うこと、話し合うことだと思います。今回、議員さんが投げかけられた晴天の霹靂の質問は、改めてそのことを再認識することになりました。
障害のことをよく理解すること。
友達になるになるためには、相手のことをよく知り、自分のことも相手によく知ってもらうことと同じように、「障害」のある人と心を通じ合わせるには、その人の立場で考えることが大切です。そのために「障害」のことを知り理解することも必要です。
「障害」のことがよく理解されてないため、偏見が生じたり、障害のある人を特別な人と見る気持ちが生じたりします。今までにも、障害のある人を迷惑に感じたり、邪魔になるからとあからさまな差別もありました。
それは、「障害」のことをよく知らないために、その人のことがよく分からないために心にバリアを作ってしまうことから生まれました。「障害」のことを理解する、障害のある人のことをよく知るということは、行動の妨げになる設備や建物の段差をなくす「バリアフリー」と同じように大切なことです。
「心のバリア」をなくすために、もっともっと知り合うことが必要です。もっともっと知ってもらうことが必要です。そういう「心のバリアフリー」がとても大切です。
障害のある方がもっと地域に出て地域の方と話をすることや、地域の方がもっと気軽にまごころ学園・まごころ寮に来ていただいて利用者の皆さんのことを知っていただくことが必要だと思います。まごころ学園・まごころ寮で開催する「サマーフェスタ」や「福祉フェア みにこいてー」もそんな思いから企画をしています。地域のお祭りや行事に参加すること、地域のお店で食事や買い物をすること、そのひとつひとつの出会いが障害者理解に繋がると思います。
 
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後日、議員さんが、もう一点お話をされました。
議会後に、ご出席いただいた議員の皆様から施設内を見学していただき、利用者の皆さんに励ましの言葉をいただきました。その際、「職員の笑顔が少し足りなかったようです。」と、ご指摘を受けました。
確かに、これまでも、そのような場面もあり、親しまれる学園であるように、職員一人ひとりで接遇面についても振り返りの注意喚起はしてまいりました。
ただ、当日は、きっと首長さんや議員さんに対して緊張をしていたのではないかと思います。これもまた、お互いが知り得ていないことによるものかと思います。施設職員を代表して弁明させていただきます。
出会い、知り合い、心のバリアを無くせば、きっと心が緩み、顔がほころび、笑顔が生まれると思います。どうぞお気軽に学園にお出でいただきたいと思います。そして、是非、利用者さんや、職員に、お話をしていただければと思います。
外は、一段と冷え込んできました。早く春を迎え、学園が所在する岩佐の山がカタクリの花でいっぱいになる頃、みんなで散歩に出かけたいものです。
 
平成23年3月4日    園 長  金 安 良 則
 
   
2011/03/04 22:44

こころの力 ことばの力

 

昨年末から、タイガーマスクの主人公「伊達直人」に名を借りた、心暖まる善意の輪がちょっとしたブームになっています。「タイガーマスク」に胸躍らせていた世代には、懐かしさも加わって真冬日の続く凍てつく身には、心を暖めてくれる、そんな出来事です。
「伊達直人」が各地に広がるにつれ、マスコミは挙って、精神科医や社会心理学者まで登場させて、「タイガーマスク現象」の社会背景等をひも解こうと、連日のニュースになっています。
一時的な流行の現象に便乗したものであったとしても、「何か人の役に立ちたい」といった暖かな気持は、素直に喜びたいと思います。
 
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最近、よく耳にする報道といえば、「無縁社会」だの「孤独死」だの、「孤立感」、「疎外感」といった、人と人のつながりが希薄になってきた現代の社会背景を危惧する内容のものがほとんどです。このような冷え冷えした人間関係だけが浮き彫りになる現代社会にあっては、一時的な流行であれ、「まだまだ世の中捨てたものではない。」とコメンテーターが言っていたけれど、その思いに同感です。
ノスタルジーに浸るわけではありませんが、「まだまだ世の中捨てたものではない。」と比較された、40年前の「タイガーマスク」がブラウン管で活躍していた時代、貧しくても「希望」があったのかもしれません。生活に喘いでいたけれど、そこにはどっしりとした生活感や生活臭があったのかもしれません。だからこそ、どこでも「お陰さま」と「お互いさま」が行き来していたのかもしれません。
今、自由さや物や便利さも溢れていますが、それぞれの「思い」は、「願い」は、「望み」はどうなんだろうか、それぞれの自分らしい「暮らし方」は、「生き方」は、「感じ方」はどうなんだろうか、何か押し殺しているように思えてなりません。現代の伊達直人さんもその一人なのかもしれません。だからこそ、「伊達直人」の名を借りて「今を生きている」実感と充実感を味わいたかったのかもしれません。
是非今度は、伊達直人さん自身の手と口を介してこころを伝えていただければ嬉しいと思います。街のあちこちに伊達直人さんがたくさんいて、「何かお手伝いすることはありますか。」と手を添えたり、「元気にやっていますか。」とことばを添えたり、といろいろな伊達直人が活躍できる、そんな「タイガーマスク現象」が流行すればありがたいと思うのは私だけでしょうか。
 
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 タイガーマスクの伊達直人ではありませんが、私どもの施設にも歳末にたくさんの心暖まる善意を寄せていただきました。心から感謝申し上げます。
 地域のショッピングセンター「株式会社スーパーマルイ」の清水社長。昭和58年に見附市の企業誘致第1号として電子部品を製造されている「シンコ―電気」の中川社長。いずれも20年、30年と続けて私どもの施設へ思いを寄せて、暖かな気持をお持ちいただいています。
 スーパーマルイ様からは、お買い物に立ち寄られた方からのたくさんの小さな善意に職員の方も加わりお持ちいただきました。
 シンコ―電気様からは、企業状況の大変厳しい時であっても、30年近くにわたり、毎年暖かな気持をお持ちいただいております。
 また、クリスマスに近い頃、一昨年開店された「パン・ド・ネーブル」の山崎代表からは、まごころで生活する利用者71名の一人ひとりにクリスマスに彩られたパンケーキを、合わせて、お店で提供されるコーヒーに寄せられた募金箱からの善意を一緒にお持ちいただきました。
 私よりも年齢が一回りも若い店長さんですが、自分の思いに嘘をつかずに信念に寄り添って、お客様に喜ばれるパン作りに専念されているお話を伺い、パンが少々苦手な私もちょっと食べてみたいと思ってしまいます。
 暖かな励ましのお言葉に添えて善意を寄せていただきました皆様には、入所されている方々と職員を代表いたしまして感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 
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 皆様からいただきました暖かなお気持ちを、入所されている方一人ひとりの目に見えるかたちで活かしたいと考えておりましたら、自称施設環境改善部長の江部次長が「まごころの外をイルミネーションで飾りたいなあ。利用者の方も家族の方もきっと喜ばれると思う。」とボソッと呟きました。
 今冬の見附市の街のあちこちでは、街路樹やアーケードなどでイルミネーションが色鮮やかに輝いています。凍てつく冬の夜に明かりがあるだけで何かほっとする思いがします。
 施設が所在する北谷南部地区は、どちらかといえば、市街地から外れた少し寂しいところですが、イルミネーションを飾られるお宅や施設が増え、今では、夜になるとイルミネーション見学をする方までおられるとのことで、ちょっとした観光スポットになりつつあります。
 そんなこともあり、「まごころ」でもクリスマスに間に合うようにイルミネーションを設置しました。真っ暗だった外に、赤やピンク、白や黄色の電光が点滅するだけで、ほんのりと暖かさが増すように思います。年末年始に家庭に帰れない利用者にとっては少し明るい学園でお正月を迎えることができたと思います。
 
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 見附市のイルミネーションがこんなにも街を彩るようになった、そのはじめの一歩にご尽力された原さんが、先週亡くなられたとお聞きしました。原さんには、まだお勤めの頃、一度だけ利用者の方たちの作業種の受託の関係でお会いしたことがありました。退職後、自分ができることで、自分の街を明るくしたい、潤いのある街にしたいと考えられ、イルミネーションで街を元気づけたい、花を植え、街を花いっぱいにしたい、その思いで続けてこられた成果が、今いろいろなところで受け継がれています。
 「伊達直人」に名を借りた善意の輪と同様に、私たち一人ひとりの「何か自分でできることは」と自らが小さな行動を起こすことが、いずれ大きな輪になって、街を変えることだってあると、亡き原さんが思いを寄せたイルミネーションを見ながら、ふと思いました。
 物やお金でなくとも、「こころ」と「ことば」があれば、萎れそうになった人が元気になったり、仲良くなったり、ぽっと心が暖まり優しくなったりします。
今回の「タイガーマスク現象」が一時的な流行であれ、「伊達直人」が贈ってくれたプレゼント以上に、そこに添えられた「こころ」と「ことば」に誰もが共感を覚えているのではないかと思います。
 
♪・・・それだから みんなの幸せ いのるのさ。
 
    平成23年1月13日   園 長  金 安 良 則
2011/01/14 14:01

新年のごあいさつ

 

新年明けましておめでとうございます
 
皆様におかれましては、お健やかに新しい年をお迎えになられた事と存じお慶び申し上げます。
 旧年中は、「まごころ学園」「まごころ寮」並びに「相談支援事業所 すきっぷ」の運営に格別のご理解とご協力をいただきましたこと厚くお礼申しあげます。
 今年も利用される皆さんにたくさんの笑顔が見られる一年であるよう、また、より一層、地域の障がい児・者の方たちの命と暮らしを支える施設となるように職員一同力をひとつにして努力してまいりたいと思います。
今後も皆様からのご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げるとともに、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
 
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昨年の秋口から「施設長だより」が中断してしまいました。新米園長には、不慣れな事務局長の仕事も重なり、ちょっと担ぎ荷が重たすぎて、荷物を秋口に置いてきました。お詫びいたします。
 その間にも、職員一人ひとりが、自分の役割をきっちりこなし、頼もしい限りでした。
 9月19日には、「相談支援事業所 すきっぷ」の主催で、『支えあい、共に暮らす ~障がいがあっても地域で暮らしたい。地域とのつながり、支えあいとは~ 』と題して、グループホームやケアホームの運営のさきがけとして、新潟市内で障がいを持つ方たちの地域生活を支えられている「ワークセンター日和山」の大橋道子施設長を講師としてお迎えして、講演会を開催しました。
大橋施設長の気取らない語り口で、普段着のグループホームやケアホームの暮らしぶりを紹介され、ご参加いただいた方々も熱心に耳を傾けていられました。
なによりも私自身が大きな刺激を受けました。講演が終わり、帰りの列車が来るまでの少しの時間でしたが、講演会の感想などをお話しさせていただきました。
帰り際、「もうしっかりと準備ができていますよ。後は、一歩踏み出すだけです。」とにこやかに話されました。なにか、背中をポンッと押されたような気持ちがしました。
講演会を企画担当した、速水相談員、山崎相談員ご苦労さまでした。
 
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10月3日には、街の中心地にある「まちなかまごころ」での地域の方々への感謝と地域で暮らす障がいを持つ方たちや家族の方たちの参加型のイベント『よっていがんかねー』を開催しまして。「よっていがんかねー」とは、地域の方言で、「どうぞ寄っていってください。」という意味で、たくさんの方からご来場いただきました。チョコバナナ作りや入浴剤作り、フラワーアレンジメントにキーホルダー作り等など、とても楽しんでもらったようです。また、まごころヘルプの方たちも応援していただき、おいしい新米のおにぎりと豚汁も好評で、狭い会場が一層狭く感じられた一日でした。
 
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11月7日には、この季節にしては珍しく気持ちの良い晴天の中で、『福祉フェア みにこいてー2010』をまごころ学園・寮の体育館で開催しました。
行事名の「みにこいてー」の由来も、地域の方言で「どうぞ見に来てください。」という意味で、利用者の方たちが、1年を通じて制作した作品の展示即売会を見に来てください、との思いから開催されていました。
しかし、利用者作品の作製が年々難しくなり、数も種類も少なくなり、そろそろ展示即売会は見直しをしないといけない、と計画の段階から声が上がっていました。
ですから、当初提案された企画書は、どう見ても後ろ向きの見直しまでの繋ぎ的な企画の提案でした。でも、せっかく開催するなら「やってよかったね。」といえる、達成感のある行事企画が必要ではないかと、もう一度内容を見直すように企画担当者に話しました。開催予定日まで1カ月程です。
日程の制限があるので、是非、担当者で「ねらい」を鮮明にして、他は全て任すので、当日開催できるまでの企画書を示して欲しいと告げました。
 
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開催2週間前、新しい企画書が示されました。地域にある障害福祉サービス事業所の「工房こしじ」さん、「見附ワークス」さん、地域のボランティアの方々、障害者施設の作品を委託販売する「福祉の店 パレット」さん、見附養護学校保護者会さん、障がい者の方たちのお菓子工房「ぽっぽ・どりいむ」さん、障がい者の活動の場にと物品を販売する「ビオ」さん、地域の道の駅「悠遊」さん、他たくさんの協賛名が記載されていました。まごころ学園・寮のだけの即売会ではなく、地域の障害福祉に関わる方たちがスクラムを組んで福祉フェアを開催したいとのことでした。
会場も例年より広げ、来場されるお客様にもゆったりと楽しんでいただけるように、会場の工夫もされ、メイン会場ではプロのマジッシャンによるマジックショーが開催されるとのこと。
「未来のために、みんなの笑顔のために」地域の障害福祉に関わる方たちや地域の方たちがひとつになって福祉フェアを開催する。3段跳びほどの変わりようでした。企画の説明終えて、井口実行委員長の一言です。「こんな企画をしてみたかった…。」
当日も、たくさんのお客様からお出でいただき、楽しい福祉フェアが開催できました。協賛いただいた方たちからも、様々な面でご負担もあったのかもしれませんが、「また来年もよろしくお願いします。」の言葉を聞き少しホッとしました。
なにより、障がいを持つ方たちが、それぞれのブースで、懸命に声を出して商品を販売している生き生きとした姿が今も目に浮かびます。
短い期間で良い企画を提案してくれた井口実行委員長、岡副実行委員長、企画担当の職員の皆さん、そして、大変ではあったけど頑張っていただいた職員の皆さん御苦労さまでした。
 
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職員一人ひとりがたくさんのアイディアを持っているのに、少し出し惜しみしているように思えてならない、早くそのことに気づいて、一人ひとりの「こんなことやってみたい」の気持ちが積み上がれば、もっと利用者の方にも、地域の方たちからも親しまれる施設になれるように思えてなりません。
もしかしたら、頑張りが報われなかったかもしれませんし、成功にはいたらないかもしれません、そうであったとしても、一人ひとりの思いをかたちに変えて挑戦することが大切なように思います。
まずは、私を含めて、「あれが駄目だ、これが駄目だ」と傍観者として批判するのではなく、「こうやったらもっといい」と推進者になって思いを語りたい、今年はそんな1年にしたいと思います。
 
   平成23年1月1日  園 長  金 安 良 則
 
 
2011/01/07 17:38
まごころ学園 施設長だより 一点素心
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